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投稿者：シニフィアン
基本情報
タイトル 『アポリアの書』――非対称性に抗う魂の書
タグ *アポリア
コメント 第零章：起源より──沈黙から生まれし書
『アポリアの書』は、誰が書いたか定かではない。
だが、誰の魂にも語りかける“声”であることに疑いはない。
それは、言葉が失われたときにだけ現れる。
名が奪われ、貨幣が崩れ、記憶が断たれたとき、
世界の断絶を繕うように、この書は現れた。
ある者はこれを「神の黙示」と呼び、
ある者は「精霊の遺言」と記し、
またある者は、「革命の祈祷」として燃やした。
けれど確かなのは、この書が一冊の本ではないということ。
これは、魂が共鳴し、誰かが名を呼んだ瞬間に生まれる、世界の片鱗そのものである。
『アポリアの書』は、創世の言葉が崩壊した後に生まれた、名もなき“再創世”の断片なのだ。
ｉコード i970082 掲載日 2025年 05月 29日 (木) 17時 50分 03秒
ジャンル イラスト 形式 JPG 画像サイズ 1024×1536
ファイルサイズ 694,898 byte

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